グスクと御嶽は何が違う?
グスクまにあっくコラム6
グスクをもっと深く知りたい人のために、他ではなかなか聞くことのできないグスクのマニアック情報をお届けします。
第6回 グスクと御嶽は何が違う?
グスク論争が議論したグスク時代(11〜15世紀)のグスクの姿はさておき、17世紀以降のグスクがほとんど聖地であったことは誰もが認める事実です。
沖縄の聖地と言えば、グスク以外にも、世界遺産 斎場御嶽を代表とする「御嶽」があります。
では、「グスク」と「御嶽」は何が違うのでしょうか?
「グスクはもともと御嶽であった」
「グスク=御嶽」
こういった説明がしばしば聞かれますが、グスク聖域説が定義した「グスク」「御嶽」はちょっと違います。
"グスクの中に御嶽があり、御嶽とそれを礼拝する拝所とを石積みで囲ったのがグスクである"
大まかに言うとこんな感じです。
神社に例えると、御嶽は本殿、グスクは境内、といった感じでしょうか。
ただし、聖域説のこの「グスク・御嶽」観が正しいかどうかは、ほとんど議論されていません。
いませんが、大半のグスクは聖域説の定義で説明できる気が個人的にはしています。
もちろん例外もありますが。
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