グスク聖域説は出土遺物をどう解釈したか?

グスクまにあっくコラム4

グスクをもっと深く知りたい人のために、他ではなかなか聞くことのできないグスクのマニアック情報をお届けします。

第4回 グスク聖域説は出土遺物をどう解釈したか?




グスク聖域説は、グスク全体を聖域ととらえ、そこに人が居住することはなかったと考えました。
しかし、グスク防御性集落説の論者から以下のような批判を受けます。

【大半のグスクから、茶碗や皿の破片、建物の跡など、生活に関わる遺物・遺構が出てくるではないか】

これに対して聖域説は、以下のように反論しました。

【グスクから出土する遺物・遺構は生活に伴うものではなく、祭祀に関わるものだ】

例えば波上宮。
神社にして「ハナグスク」というグスクでもあり、紛れもなく聖域そのものですが、そこから出土する遺物・遺構を生活のものとみなすことはできないでしょ?
と言った理屈です。

聖域説の遺物解釈、皆さんはどう思われますか?
これに対するグスク防御性集落説の反論は次回に。


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