グスク論争、2つの最大の争点 (上)

多くの研究者が、それぞれの研究分野から独自の論を立てたため、
結果的に複雑な内容になってしまったグスク論争

今回は、その争点をたった2つに絞ってしまいます!

知花グスク
知花グスク 鬼大城の墓があることでも有名


争点①
グスク石垣内において、聖域はどれくらいの範囲を占めていたか?

争点②
グスク石垣内に、人は住んでいたか?


もちろん議論すべきことはたくさんありますが、最も重要な争点はこれです!
では、この2つの争点に対して、グスク論争ではどのような解答がみられるのでしょうか?



まず、争点①に対して

Ⅰ:グスク石垣の中、全域が聖域である
ⅰ:グスク石垣の中に拝所があり、そこだけが聖域



次に、争点②に対して
Ⅱ:人の居住はなかった
ⅱ:人の居住があった



このように、2つの争点に対して、2つずつ解答が示されました。


単純に考えれば、①と②の解の組み合わせは4種類ありますよね。

(Ⅰ-Ⅱ)・(Ⅰ-ⅱ)・(ⅰ-Ⅱ)・(ⅰ-ⅱ)

の4種類です。

ところが、グスク論争の各説(聖域説(葬所)・防御集落説・城説・聖域説(山岳信仰))からは、
二通りの組み合わせしか提示されませんでした!


その二通りとはどれか!?
なぜ二通りしかないの!?



次回に続く。。。


参考文献
武部拓磨『グスク聖域と支配者の諸相』 電子書籍 2019年



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