グスクは山岳信仰の聖地だった!(下)

ずいぶん時間を置いてしまいましたが、「グスクは山岳信仰の聖地だった!(上)」で、
グスクが山岳信仰の聖地であることを示唆する新たなデータ
をご紹介すると申し上げました。
時間が開いたのは、デマだからという訳では決してありません(笑)

とりあえずお見せします。
「おお!」と言ってもらえたらいいなあ(笑)

グスクは山岳信仰の聖地だった!(下)



グスクは山岳信仰の聖地だった!(下)



グスクは山岳信仰の聖地だった!(下)



国土地理院が公開している沖縄本島の標高図を色分けしたものです。
青→緑→黄→赤
の順に高くなっています。
そして、赤色のマークは、グスクの位置を示しています。
ほぼすべてのグスクが丘陵頂部に位置していることが、お分かりいただけるでしょうか?

中南部の地形は特に特徴的で、ノコギリの歯のような丘陵が凹凸を繰り返しながら東-西、南-北に長く伸びています。
その歯の凸部に、多くのグスクが位置しているのです。
グスクが山を志向して築かれているのは明らかでしょう。




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この記事へのコメント
「おお!」

グスクの創建年代は理解はしていませんが,12世紀(1300年代)の察度の頃の伝承などから,勝連グスクに対して勝連を取り囲むように具志川・喜屋武・江州の前線と天願・安慶名などの第二線の防御線が見えてくるようで私にとって興味深い
Posted by みやきせん at 2019年10月28日 16:33
みやきせんさん
「おお!」をありがとうございます!(笑)

> 勝連を取り囲むように具志川・喜屋武・江州の前線と天願・安慶名などの第二線の防御線が見えてくるよう

なるほど、そのような見方も面白いですね!

地形から見たグスクの立地は、意外にもあまり研究されていません。みな、高所にあると漠然と認識しているくらいです。
いつか記事にしたいと思いますが、浦添グスクを中心とした中山の主要グスクの位置が牧港に流れ込む2河川沿いに集中していることなど、この図を作成して初めて気がつきました。
近年はデジタルで色々とデータ化できるので、今後の研究が楽しみな分野です。
Posted by コッコたけぞうコッコたけぞう at 2019年10月28日 19:55
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