「グスク」の語源について

グスクって、なんで「グスク」と呼ぶのだろう?



「グスク」の語源には
・御宿(ごしく)
・御塞(ごそこ)
・グは石、スクは聖所
など諸説あるらしいが、どれが正解かを確かめる術がなく、個人的にはあまり興味を持てなかった。

昨日、友人とグスクを散策する中でたまたまこの語源についての話になったのだが、「グスク」の「グ」を「御」とする説は成り立たないのではないかと盛り上がった。

沖縄方言の母音は
「あいういう」
の3音であることは有名だが、昔は
「あいうえお」
の5音だったとされている。
グスクの「グ」を「御(ご)」とする「ごしく」説・「ごそこ」説は、「ご」が母音の変化で「ぐ」に変わったことを前提としている。

しかし今日ふと気が付いたことがある。
昔、琉球語が5音だったことの根拠とされている(はずの)『おもろさうし』は、当然5音で記述されている文献な訳だが、頻出語のグスクは「ごそこ」や「ごしく」ではなく、「くすく」と書かれている。
これはつまり、母音変化が起こる以前からグスクは「ぐすく」と呼ばれていたことを示しているのではないだろうか?
(ただし後に「ぐしく」と呼ぶようにはなっている)

語源論争に少し興味が湧いてきた。
少しだけね🤏(笑)


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